ふること

多分、古典文学について語ります

2021-01-01から1年間の記事一覧

Wordで漢文を打つ方法・その2 マクロ云々

Wordで漢文を打つ方法・その1 の続きで、今回はEQフィールドを円滑に挿入して訓点や振仮名・送り仮名を入力する方法について、です。 1,現在のWordのルビ機能はどんな構成か 前回述べたように、たとえば再読文字の場合は左右に配置するためにEQフィールドを…

Wordで漢文を打つ方法・その1

実は私、20年ほど前に塾講師をやっていて、古文漢文のテキスト作成をしてたんですね。で、WORDで入試問題の入力とかしてました(今にして思うと、入試問題を入力してテキストに使うのって著作権的にどうだったんだろう?)。自分でオリジナル問題作ったりも…

生理休暇ついでに男と逢引してドツボにハマった男装の麗人の話@古典

なんか下品なタイトル! いや何ていうかね、古典文学に現れる月経ネタをちょろっと取り上げてみようっていう時に、そんなにネタはいっぱいはないんですけども、これは外せないよなっていうのが「とりかへばや物語」で。 とりかへばや物語というと、元祖男女…

月経中の性交渉はタブーじゃなかったのかな?という話~倭健命

昔の女性の月経について考えてみる・その1 に引き続き、月経の話。 古典の中に月経話が出てくるっていうと、まず最初に思い浮かぶのが、ヤマトタケルノミコトとミヤズヒメ。 古代のヒーロー・ヤマトタケルノミコトは、女装してその美しさでクマソタケルの兄…

昔の女性の月経について考えてみる・その1

昨今、色々男女差別のことについて問題になってますね。 今の日本社会に男女差別が色濃く残っているのは確かだと思うんですが、じゃあ歴史的に日本はどうだったか?だとか、古典の世界ではどうなの?とかを考えるときに、私が一番気になるのって 月経がどう…

紫の上の不幸は「女が生きづらい世」ゆえのものだったのか?

古典鑑賞上、ときどき気になるのが「現代的感覚で男女関係・夫婦関係・結婚を捉えてたらちょっと勘違いするんではないか?」という部分です。 源氏物語を漫画化した「あさきゆめみし」は素晴らしい作品だと思うのですが(私が今でも原典の翻刻以外で読む源氏…

松浦宮物語は藤原定家とかいうおっちゃん(?)のドリーム本にしか見えん

松浦宮物語を読みました。 主人公氏忠が、ひたすら目の前にいる美女に次から次へと夢中になるので、ちょっと呆れました。 藤原定家が書いたとかゆー説が有力だそうなんですが、定家ってこういう高貴な美女とかわるがわる恋して嫉妬なんてされちゃってウホウ…